ひよこカルロ将棋がgps500に勝った将棋
先手がgps500、後手がひよこカルロ将棋です。gps500はR1764であり、アマ三段ぐらいでしょうか。そのgps500は穴熊の堅陣。端歩も突かれておらず、ほとんど手付かず。かたや後手は52金打ちがわかっていても退路を自らの駒で封鎖しており、42金などでは63香成などと応援が来そう。気の弱い人ならここで投了してもおかしくはない局面です。
ただし先手は手駒が金しかないので専門的に見ればやや切れ模様ではあります。
ここからひよこカルロ将棋将棋は33金とひょいと交わし、「そんな受けで大丈夫か?」と思っていたら、ごちゃごちゃやってるうちに受けきってしまうんですね。
ひよこカルロ将棋は終盤力だけで言えばR2000オーバーであるのは間違いないでしょう。それなのにこの出鱈目な序盤は目立ちますね。非常に面白い棋譜なので是非ご覧ください。
floodgateでの点数がなかなかあがらない件
ひよこカルロ将棋さん結構強い
http://d.hatena.ne.jp/Gasyou/20111027/1319700654
取り上げていただき、ありがとうございます。
ひよこカルロ将棋、終盤は目を見張るものがあるのですが、どんどん新しい機能を追加して、デバッグせずにfloodgateに投入しちゃっているのでなかなかfloodgate上でのRが上がりません…。ひよこカルロ将棋v0.08は私の体感的にはR1800ぐらいあると思うのですが。
見ていてすごく面白かった一戦を取り上げてみます。
後手はlesserpyon_sakura_vps_testです。こちらは18香〜98香とか59に銀がいたりして、すでにワンダーランドの様相を呈していますが、47金がなかなかの手で要するに56金〜45金で34の飛車をどかして35の歩をかすめ取ろうと言うわけです。
金をそんなところに登っていくこと自体あまり思い浮かばない発想です。れさぴょん側は飛車を8筋に逃げて、24角と35の歩にヒモをつけるのですが、そこで76歩。なかなかの構想です。
11角成を防ぐ33桂に、45の金を放置して97歩成からのノーガードでの殴り合いが続きます。ひよこカルロ将棋は自玉周辺の危険度なんかどうでも良く、ともかく駒・駒・駒です。ですが、それがうまくハマった場合は強いです。途中からプロ棋士にバトンタッチしたのか?と思うほどの強さです。
そして脅威の終盤力で逆転し、入玉模様になって勝ちが決まったかと思うところでひよこカルロ将棋の反則負け。反則負け…?
さきほどUSI通信クラスに自分が1手詰めで詰むなら思考ルーチンを呼び出さずに直接詰ませるようにしたのですが、そのときに自玉に王手がかかっているかのチェックを忘れていました。自玉に王手がかかっているのに相手が1手で詰むからと詰ませようとして金を打ってしまったわけですね。
そんな感じで、勝ててる将棋も落としながら、ひよこカルロ将棋はなんとか頑張っています。私は今日も涙で枕を濡らしながら寝ます。おやすみなさい。
ひよこカルロ将棋 R1800間近
寝て起きたら、floodgateでのひよこカルロ将棋v0.08がlesserpyon_sakura_vps_testとGasyou_Atom-D510_2c4tに2勝してまして現時点で2週間レーティングでR1791。やはりR1800相当であったようです。2週間レーティングでR1791はひよこ将棋/ひよこカルロ将棋の最高記録です。
ひよこカルロ将棋v0.08は負けた将棋もそこそこ頑張った棋譜を残しており、「ああ、読みが足りなかったんだな」と思わせるものがあります。
lesserpyon_sakura_vps_testとの一戦です。
先手のひよこカルロ将棋v0.08側は18飛と、飛車を玉と間違えて囲っちゃったの?と言いたくなるような穴熊ならぬ穴飛車戦法。玉は四間飛車と間違えて6筋に振っちゃったのかと思いたくなるような68玉で紙のように薄い囲いです。金は57金と上ずっていて、普通に棒銀でこられただけでも受けられそうにありません。
ひよこカルロ将棋はこのあと角をさらに99角〜88銀と穴角に囲い穴角+穴飛車で勝ってしまいます。人間相手に実戦でこんな勝ち方したら「き、、きみ。ぼ、、ぼくのこと。馬鹿にしてんの?!!」と顔を真っ赤にして怒られるに違いありません。
ひよこカルロ将棋がFireflyを全駒する勢い
Firefly vs ひよこカルロ将棋v0.08の戦いが凄いことになりました。
全駒(相手の全部の駒を取っちゃうこと)寸前です。盤上右上で閉じ込められている飛と銀を除けば全駒です。Fireflyは現在のRは2040。レーティング2000以上の戦いでこんな将棋になるのを私は初めて見ました。
普通、強い人の将棋はもっとうまく、玉を包むように寄せるのでしょうけどひよこカルロ将棋は全く違います。駒・駒・駒。駒さえもらえればそれで超ゴキゲンなのです。
寄せが目前に見えていようと自玉が危険に晒されていようと「そこまで駒が欲しいのか」という指し手を連発してくれる。それがひよこカルロ将棋です。
ひよこカルロ将棋v0.10を公開しました。
ひよこカルロ将棋v0.10を公開しました。例によってこのブログの上のところからダウンロードできます。
・先読みが当たったときにすぐに指し手を返していたのを修正しました。
・持ち時間、秒読みに対応しました。将棋所で持ち時間5分+1手30秒のように設定すればそこそこうまく指すと思います。
・探索ルート付近での再帰的反復深化を改良しました。序盤でiterationが1,2回多く回るようになりました。
・打ち歩詰め判定が間違っているケースがあったのを修正しました。
・千日手関係の処理を実装しました。自分が連続王手の千日手になる手は選ばないようにしました。
・探索のときに盤上の駒が同じで手駒違いの局面について置換表の結果から優劣比較を行なうようにしました。
・floodgateの二週間レーティングでR1800を突破しました。
ひよこカルロ将棋が豪腕すぎます
さきほどfloodgateに投入したひよこカルロ将棋v0.10とlesserpyon_sakura_vps_testとの対戦から。
ひよこカルロ将棋側が先手です。先手は右四間でその飛車先の歩突きを保留した飛車先保留右四間+引き角という斬新な戦法です。
「こんな戦法で勝てたら誰も苦労しませんて…。」と思いながら見ているとせっかく交換した5筋の歩を56に打ってしまいます。
25の歩が浮いているので、55飛とぶつけて飛車交換を拒否したら25飛と回る作戦なのでしょうか。なかなか斬新です。交換したばかりの歩を飛車と同じ筋に使う手筋は私は見たこともない手筋で、「ほー、こんな手があるんだ…」と思いながら感心をしていたら、後手の53金に対して飛車をばっさり切ってしまいました。「55飛じゃなかったんかい!!」
その後、ひよこカルロ将棋が脅威の終盤力でこの圧倒的に不利な将棋を盛り返した局面。後手の手番です。
後手からは46馬が見えていますが、46馬〜59玉〜37馬は、68玉として連続王手の千日手が成立。要するに後手負けです。ひよこカルロ将棋に今日頑張って実装した千日手チェックルーチンがまさかすぐに生きようとは!!
ついでに言うとデバッグすらしていないので千日手チェックルーチンが正しく動いているのかどうかは私にはわかりません。見た感じ動いてますよね…。37馬68玉に48馬と入っても66銀が詰めろ逃れの詰めろになって、同馬〜同歩〜86飛とこられてもまあ先手余してるんじゃないですかね。(←適当)
とまあ、ひよこカルロ将棋を見ていると従来の将棋観が崩壊しそうになります。そして見たこともない受けの手筋が出てきて、とても勉強にもなります。ぶっちゃけ楽しいです。開発より観戦しているのが。