ひよこカルロ将棋が豪腕すぎます

さきほどfloodgateに投入したひよこカルロ将棋v0.10とlesserpyon_sakura_vps_testとの対戦から。

http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2011/10/28/wdoor+floodgate-900-0+hiyoko_carlo_v0.10+lesserpyon_sakura_vps_test+20111028213003.csa



ひよこカルロ将棋側が先手です。先手は右四間でその飛車先の歩突きを保留した飛車先保留右四間+引き角という斬新な戦法です。

「こんな戦法で勝てたら誰も苦労しませんて…。」と思いながら見ているとせっかく交換した5筋の歩を56に打ってしまいます。


25の歩が浮いているので、55飛とぶつけて飛車交換を拒否したら25飛と回る作戦なのでしょうか。なかなか斬新です。交換したばかりの歩を飛車と同じ筋に使う手筋は私は見たこともない手筋で、「ほー、こんな手があるんだ…」と思いながら感心をしていたら、後手の53金に対して飛車をばっさり切ってしまいました。「55飛じゃなかったんかい!!」

その後、ひよこカルロ将棋が脅威の終盤力でこの圧倒的に不利な将棋を盛り返した局面。後手の手番です。

後手からは46馬が見えていますが、46馬〜59玉〜37馬は、68玉として連続王手の千日手が成立。要するに後手負けです。ひよこカルロ将棋に今日頑張って実装した千日手チェックルーチンがまさかすぐに生きようとは!!

ついでに言うとデバッグすらしていないので千日手チェックルーチンが正しく動いているのかどうかは私にはわかりません。見た感じ動いてますよね…。37馬68玉に48馬と入っても66銀が詰めろ逃れの詰めろになって、同馬〜同歩〜86飛とこられてもまあ先手余してるんじゃないですかね。(←適当)

とまあ、ひよこカルロ将棋を見ていると従来の将棋観が崩壊しそうになります。そして見たこともない受けの手筋が出てきて、とても勉強にもなります。ぶっちゃけ楽しいです。開発より観戦しているのが。