米長会長 vs ボンクラーズのプレマッチについて

米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ プロ棋士対コンピュータ 将棋電王戦」 (2012年1月14日開催)のプレマッチ! 
http://www.shogi.or.jp/topics/2011/12/-vs-201214.html

ニコニコ生放送 将棋電王戦プレマッチ (番組id:lv74364124)
2011/12/21(水) 開場:18:50 開演:19:00
http://live.nicovideo.jp/watch/lv74364124


いよいよ明日ですね。ドワンゴの川上会長の振り駒の結果、ボンクラーズ側が先手で、米長会長は後手のようです。

よく知りませんが、先手は76歩と決まってるんですかね?米長会長の初手(第二手目)を当てるクイズが開催されており、正解者には米長永世棋聖、渡辺竜王、谷川九段の直筆色紙がもらえるらしいです。

米長会長のことですから、お得意の角頭歩(24歩)だと予想する人が大半だと思うのですが、実戦的には92香とかやって、定跡を外して自分だけ穴熊に組むのが一番勝ちやすいのではないですかね。

コンピューター将棋の終盤がR3300相当であったとしても、序盤はいまだにR2000〜R2400程度でしょうから、序盤で定跡を外して人間側有利な状態で終盤に突入すれば十分勝算はあるのではないでしょうか。

角頭歩のほうは乱戦になるので、そういう激しい変化にするとコンピューター将棋相手だと損ですから、少なくとも人間側は穴熊を狙うべきでしょう。

しかし、他にも人間側が有利になりやすい作戦がいくつかあって、定跡を外した上で(初手42玉とか、92飛とかetc..)、例えば、わざと飛車先の歩を切らせて横歩を取らせるというものです。コンピューター将棋側は飛車をひねるのが非常に下手なので金銀で圧迫されて飛車が頓死する可能性が高いです。

これは、Bonanza型の3駒関係ですと飛車の機動性(≒広さ)を正しく評価できないことに起因する問題です。

Bonanza風の評価関数を採用しているソフト(本家Bonanza 6、ボンクラーズ、ponanza)がコンピューター将棋界を席巻している(?)現在、この部分は当分解決されることは無いのでしょうね。


私は米長会長を応援しています。米長会長がプレマッチか本戦かのどちらかで一勝すれば、コンピューター将棋もまだまだなのだという認識に改め、私は来年は本気でコンピューター将棋の開発に取り組みます。

もし、米長会長が二戦とも惨敗するようであれば、来年のひよこ将棋は休みの日にビールでも飲みながら枝豆片手に開発します。


ひよこ将棋の未来は米長会長の双肩にかかっています!米長会長、頑張って!!!