ひねらない飛車
コンピューター将棋はひねり飛車が苦手らしいです。
bingo vs. Sunfish1.10Test_7
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2011/11/22/wdoor+floodgate-900-0+bingo+Sunfish1.10Test_7+20111122153003.csa
備後将棋が飛車をひねらずに使っています。
この「飛車冠」とでも呼ぶような変な形は、定跡から外れた場合、他の上位のソフトにも出てくるそうです。(ex.ボンクラーズ、Bonanza、ponanza、etc…)
何故飛車をひねらないのでしょうか?
まず、飛車の窮屈さはKPPでは評価しにくいパラメーターなのだということは挙げられると思います。
上図で言えば玉(39)と飛車(26飛)とその左隣の歩(36の歩)との位置関係がまずいわけですが、これだけをして狭いと判断するのは少し無茶です。
また、これが悪い形どころか、37の桂と跳ねたときの桂頭を守っているいい形に見えているのかも知れません。
あと、3筋から6筋までの歩をひとつでも突いてしまうとひねり飛車にしにくくなるわけですが、「3筋〜7筋までひとつも歩を突いていない」×26飛車という評価因子でもない限りこの部分を適切に判断するのは難しいです。
結局、「ひねりやすさ」や「飛車の窮屈さ」を評価するのはKPPでは結構大変なんだなぁという話になるのだとは思います。
何かいい解決法が望まれます。