週刊ひよこ将棋がBonanzaに一勝!?

週刊ひよこ将棋創刊号 vs Bonanzaの一戦
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2011/11/23/wdoor+floodgate-900-0+shuukan-hiyoko-130_PhenomII_6c6t+Bonanza+20111123080000.csa

下図の局面でBonanzaが36歩に48金。いきなりやばいです。これは受けきれるのでしょうか…。

以下、37歩成に同金、同飛成。もはや先手陣は風前の灯です。

しかし週刊ひよこ将棋がギリギリ受けきって、いや受けきってないですが、何かの拍子にそのまま入玉してしまいます。

何とも不思議な将棋です。KKP評価だけでも結構頑張るんだなぁと思いました。

しかし週刊ひよこ将棋ですが、Bona6から抜き出してきたKKPの値はやはりどうもおかしく(穴熊のときに金銀が逆形になるのがその典型)、自力で棋譜から学習させればもう少し強くなるのかどうかを確かめてみたい気は少ししています。

また金と銀に関してだけKPP評価をするというのは、アリだと思います。
例えば、3年前の記事ですが、白砂さんが次のように書かれています。

 2二銀と3二金なら+25、3二金と3三銀なら+55、といった具合に、いい形に対してプラス評価を与える。逆に、2二金と3一銀は−25、2二銀と3三金は−55、と、マイナス評価にする。
 この結果、第7図の局面で△2二同金と指すことはなくなった。

第18回世界コンピュータ将棋選手権出場記(白砂青松の将棋研究室)
http://www.hakusa.net/shogi/computer/wcsc18_2.html

私の言葉に言い換えるなら、これは「金・銀に関してKPP評価を導入する」ということです。

しかしこれをやり出すと、銀の退路があるかどうか(銀と歩に関するKPP評価)だとか、角筋に金がいないか(金と角に関するKPP評価)だとかもやりたくなってきます。

それらの問題をまとめて解決しようとしたのがBonanzaの3駒評価(KPP)だということになりそうですが。