今日のfloodgate

まったりゆうちゃんが参戦してきました。まったりゆうちゃんは、東京農工大の小谷研究室で開発されている将棋ソフトで、コンピューター将棋選手権には2004年から参加している常連中の常連です。

週刊ひよこ将棋と当たったときは「おー、あのまったりゆうちゃんか!!」と少し嬉しくなりました。

週刊ひよこ将棋 創刊号 vs まったりゆうちゃん
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2011/11/22/wdoor+floodgate-900-0+shuukan-hiyoko-130_PhenomII_6c6t+mattari_yuchan_SHUQI+20111122180005.csa

まったりゆうちゃんの棋力はR1700前後かとお見受けしたました。(まだテスト中で本来の棋力ではないのかも知れません) まったりゆうちゃんは、確か昨年にはdfpnも搭載したという話だったと思うので本当はもう少し強いのかも知れません。

あとは、
・Nanoha_test*1
・misaki0*2
・Kakinoki-z(柿木将棋でしょうか?)
・Sunfish*3
など、聞いたことのある名前のソフトがたくさんR2050付近に分布しております。残念ながら現在オンラインなのはSunfishぐらいですが…。

普通に開発していれば、棋譜からの学習をしない限り、このあたりがピークだと思うので、激戦区になっているのでしょう。

これらのソフトに駒得のみの評価関数+αで立ち向かうのがひよこ将棋で、周囲からの失笑と、開発者からの反感を買いながら(?)も、これからも邁進していく所存です。

私としましては駒得のみにこだわるのは「駒得のみで勝って、屈辱を味あわせてやろう」だとかそういう意図は毛頭なく、なるべくシンプルな条件でどこまで出来るのかその限界を見極め、そしてそれを改良するごとにどれぐらいずつ強くなるのかを確かめようという研究者としての好奇心だけによるものです。

私には悪気とか悪意とかそういうのは一切ありませんが(ないつもりですが)、もしお気を悪くされている開発者の方がおられましたら、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

ところで、初代Bonanza棋譜からの学習 + Bitboardを用いていて指し手生成などがそこそこ速いので他のソフトよりは頭ひとつ分ぐらい抜き出ていて2006年にコンピューター将棋選手権で優勝したのは記憶に新しいです。おそらくいまのfloodgateに初代Bonanzaを当時のマシンでスペックのもので参加すればR2300と言ったところでしょうか。

そういう意味ではひよこはまだ5年前のBonanzaにも追いついていません。5年前のBonanzaでも結構前を行ってたんだなぁと改めて認識しました。


私のほうはそろそろ棋譜からの学習が出来る環境を整えて、評価関数の学習に着手していきたいところです。来月は私は予定がたくさん入っているのでその合間に評価関数の学習が出来ると都合が良いのですが…。