gps_normalを序盤で圧倒する日

ひよこカルロ将棋v0.19とgps_normalとの一戦から。

http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/view/2011/11/04/wdoor+floodgate-900-0+gps_normal@0+hiyoko_carlo_v0.19_1c+20111104103004.csa


先手がgps_normal、後手がひよこカルロ将棋です。


先手が飛車先の歩を交換してえいやーと飛び出た局面。先手は振り飛車なのに77銀型でちょっと重く、後手は32金を上がっているため舟囲いに出来ず、カニ囲いで受ける展開になりそうです。飛車先を切っているので後手陣に駒組上の制約があり、その分だけやや先手持ちと言えるかも知れません。

このあと、62銀に対して63歩と先手が打ったのがたぶん指し過ぎで、後手は51銀〜72銀としてこの歩を取りに来ます。

このあと、後手は72の金を自玉のほうに寄せていき、じっくり指せば互角以上にはなるのではないでしょうか。以前のひよこカルロ将棋とは見違えるような序盤戦術です!!


と思ったら、そんな将棋をひよこカルロ将棋が指せるはずもなく、突然45歩で開戦!!端歩すらついてなくて、金も72に放置したまま。こんな状態でいますぐ開戦する意味がわかりません。やはりひよこカルロ将棋はひよこカルロ将棋だったようです。

上図の局面で77銀!!さすがにこれは重いです。この銀を敵玉まで運ぶ手数とかそういうことは何も計算に入っていません。「角で飛車を取るより銀で飛車を取るほうが駒得だし」という駒の損得勘定のみで動いています。ここは普通に考えて77角でしょう。

先手が98飛と逃げた手に対して89飛成と入ったあたりの善悪は私の棋力ではよくわかりませんが私なら66銀成として攻めを催促したい気はします。66銀成、44角、65成銀、11角成、33角、同銀みたいな展開ですね。

ともかく、ひよこカルロ将棋がgps_normal相手に序盤で互角以上になった(?)珍しい将棋でした。いやはや、gps_normalに勝ちこすのは結構遠いかも知れません。