接待ひよこ将棋の本気はR28XX

接待ひよこ将棋はfv.binをそのまま使っておりまして、要するにBonanzaの評価関数そのままです。

探索部は独自に書いているのでBonanzaとどちらが上かはよくわかりません。互角ぐらいの性能はあると思うのですけども。

試しにひよこ将棋から評価関数をfv.binに差し替えて簡単なテストをしたところ、8割程度勝ち越すようでしたが、まあ、ひよこ将棋側には定跡DBを載せておらず、序盤の進行が似たりよったりなのでこれはあまり参考になる数字ではないでしょう。

そういう状況ではありますが、“接待”をやめたときにどれくらいの力があるのかを検証するために、floodgateに投入してみました。hiyoko-dev171_PhenomIIX6です。



なかなかいい成績ですね。gps_normalには入玉されて1局落としました。nmb48は、評価関数のグラフからするとBonanza6をそこそこ速いマシンで動かしているものだと思います。kbwも評価関数のグラフからするとBonanza系のようです。

レーティングのほうは…と言いますと…

2週間レーティングにて、R2888。PhenomII X6という低スペックなマシン(コアは一応6個ありますが…)のわりには奮闘しているのではないでしょうか。


このバージョンでも改善の余地が様々あり、頑張ればまだR150ぐらいは上げられると私は思っています。そうすれば、いまのマシンのままでもR3000は行きそうです。モンスターマシンを持ってくればR3100。モンスターマシンのクラスター化(予算に余裕があるなら)でR3200と言ったところでしょうか。

その場合、将棋倶楽部のレーティングではR3500…と言いたいところですが、R3000以上をキープしようと思うとRが離れた相手から“一発”(まぐれ当たり)をもらわないことが大切で、入玉将棋で“一発”をもらっているようではなかなか難しいでしょう。(それにR3200付近からは同じぐらいのRの対戦相手がいなくて困りそうです…)

数年後には、将棋倶楽部24の上位はコンピューター将棋がすべて独占するのではないでしょうか。(将棋倶楽部24では開発者以外の方が市販の将棋ソフトなどでソフト指しするのは禁止です。念のため。) そうしますと、対戦相手に困らなくなるので(コンピューターなので24時間ずっとログインして対戦し続けているので)将棋倶楽部24のトップRはどんどん更新されていくのでしょうね。


話を戻しまして、「接待ひよこ将棋」で、接待レベル1にて勝てるようなら将棋倶楽部24でR2200〜2400ぐらいあるのではないかというのを書きたかったのです。逆に言えばR2400ぐらいの人でも「接待ひよこ将棋」が楽しめるということですね。

将棋のトレーナー(対戦相手)って、同じぐらいの棋力では良くないと思うのです。同じぐらいの棋力ですと、そこから学ぶものが少なすぎて。かと言って強すぎると序中盤で形勢に差が開きすぎて終盤の手筋を学べません。

そこで、形勢が開いているときだけ少し緩めてくれるような、そんな将棋ソフトが必要だと思って開発しました。将棋上達のトレーナーに是非どうぞ!!

週刊ひよこ将棋plus2が微妙にバグっていた件など

どうも週刊ひよこ将棋plus2が弱くなっているなぁと思っていたら、評価値を計算するところでちょっとしたバグがあったようです。コンピューター将棋のデバッグはバグがあっても顕在化しにくいのでなかなか大変ですね…。

これをなおして、いくつか修正すればたぶんR2400ぐらいあるはずなので、いまやっている実験に区切りがついたらあとで修正したものをfloodgateに入れておきます。

ひよこカルロ将棋neoのほう、gps_normal(R2150)はそろそろ超えていると思うのですが、SunfishにボコられすぎてRはむしろ下がっています。(Sunfishとだけやたら当たります…)

序盤で同じような進行になるのがよろしくないので、定跡DBを早く導入したいのですが、実装するのは結構大変でして、個人的にも、いまは今月と来月は年末年始で忙しく、なかなか思うように時間がとれません。

ともかく、ひよこカルロ将棋neoのほうはSunfishが最大のライバルでして、Sunfishを追い抜くまでは改良を続けたいと思っています。駒得+αでもたぶん頑張ればR2200は行くのではないかと信じているので、もうちょっと頑張ってみます。

正直、Bonanzaの評価関数をそのまま使ってBonanzaに8割勝ち越すソフトを作るより、駒得+αだけでR2200を超えるソフトを作るほうが大変じゃないかという気はしています。まあ、そんなソフトを作っても誰も見向きもしないでしょうし、一部の開発者にしかその価値を認めてもらえないでしょうけども、私としては、強いソフトを作ることはどうでも良くて、そういうことにチャレンジしているほうが楽しいんですよね。

打倒、(駒得+αのみで)Sunfish!! 俄然燃えてきました!!!