ひよこカルロ将棋neo v1.05公開しました。

ここ2日ぐらい並列化のバグに悩まされましたが、ようやく安定して動いている気がします。

4コア、HT(HyperThreading)ありなので、将棋所のエンジン設定で8スレッドを指定し、v1.01m1と対決させてみましたが、並列化版(v1.05)が9割ぐらい勝ち越します。同系列のソフト対決ですと、1手でも深く読んだほうが圧倒的に有利なので、そういう影響もあるのだと思いますが、それにしても勝ちすぎです。

あと将棋所で対戦させていると10秒ぐらいの思考でmate21(どう応じても最長21手で詰み)などと表示されることがよくあるので、長手数の詰将棋ルーチンがないわりには頑張っているほうだと思います。

また終盤は鮮やかな寄せが見れることもしばしば。

私が棋譜を見ていて思うのは、特に必死のかけかたがうまいということです。反復深化なので一番短い手数で勝てる方法を見つけやすく、それは、即詰みとは限りません。ひよこカルロ将棋neoは、9手の即詰みよりは必死をかけて5手で詰むなら後者の手順を選ぶようになっています。

それゆえ、必死問題のような手順がよく出てきて「将棋ってこうやって勝つのかー」と思わせる何かがあります。必死ルーチンも何もなくてこの性能はなかなか恐ろしいものがあります。

いまどきのパソコンの性能ってやっぱり凄いんだなぁと思ったり、将棋の終盤って計算機の得意な分野なんだなぁと思ったり。